人生を語らず(67) 自動車考

 

 

 

  僕は青いシティに乗っていた。このCMも一世を風靡した。

 

 いろいろ考え方はあると思いますが、僕にとって車は移動の道具です。車自体が興味の対象になることは、若いときのほんの一時期を除いてまずありませんでした。そんな僕が唯一惚れ込んだのが 「ホンダ シティ」 でした。 あの頃のホンダはトヨタ、日産に追いつけ追い越せみたいな活気にあふれ、他社にないユニークなアイデアがいっぱいで、このシティはその代表格でした(と僕には思われる)。

 さてそのシティを手放すことになったいきさつがまこと情けない。漬物がたっぷり入った桶を走行中に倒してしまったんです。その強烈な匂いがいつまでも取れない。薬剤を使っても取れない。とうとう乗ることが苦痛になってしまった・・・とまぁ、そんなわけなのです。

 今、僕はスバル・プレオに乗っています。僕には軽で十分。営業ナンバーなので税金もたったの4000円。これで北海道から鹿児島まで走り回れたのですから何の不服もありません。