人生を語らず(117) 王者のように

口を開けばすぐ人の批判

君、そんなことしか出来ないのか

なんだかとても情けないね、寂しいね

そういうこと言わなければ

実力のある君のことだ

自然に人は君の周りに集まってくるはずだ

あえて自分からアピールしなくたっていいんだぜ

人をけなすのではなく、人を褒めることこそ

大きな人間の証しじゃないのか

けなしたところで、それで自分が認められるわけじゃない

案外、人は人を見ている

 

君はいつだってそうなんだ

まず否定するところから始まる

自分のことは棚に上げてよく言えたもんだ

自分は偉いと思っているのかい

残念ながらお門違い

言えば言うほど自分の首を絞めている

そのことに気づかないとしたら君、救う手立てはないぜ

君は居場所をどんどんなくす一方だ

いつまでもお山の大将じゃないだろう

若い奴らとことさら競う必要なんかないんだぜ

温かく見守ってあげましょうよ

 

君は自分に自信がないのかい

自信がないから吼えているのか

弱い犬ほどよく吼えるとは言うけれど

まさか君に限ってありえないよね

君には王者の風格がある

君臨することを誰も咎めたりしない

しかし、俺は名君だと、自分で言うことじゃない

そのジャッジは公平に下されるはずだ

君は泰然自若と構えていればいい

そうすることでおのずと君に吉報が届くだろう

君に幸あれと心から願う

 

※竹原ピストルを聞いてから詩作に対する自信をすっかり失ってしまいました。褒めてくれるお客さんもいましたが、一方で「くだらない詩なんか書くなよ、マスター」 と言う声もありました。しかしやはり僕は詩を書くことが好きだし、竹原ピストルは竹原ピストル、僕は僕、人それぞれのスタイルがあるわけで、拓郎さんも歌っています、 「あいつもこいつもどいつも同じなら人間やってる気がしない」と。そんなわけで久しぶりに書いてみました。お断りしておきますが、これはあくまで自分に対する戒めの詩でありまして、何ら他意があるわけではありません。