人生を語らず(212) 終活

 さて、還暦を過ぎ、もうひと月もすれば61になろうかと云う僕には、もはや長期目標などというものは必要ない、と考えてまず間違いなかろう。しかし、何のビジョンもなく、その日暮らしするには、まだ時間がありそうだ。長期目標は不要だとしても、やり残したことを、一つでも二つでもやり遂げたいと思う。

 会社をリストラされたとき、「死ぬまでにやりたい10のこと」を書き出した。その1番手がフォーク酒場だったわけだが、開店して7年がたち、その頃とはまた違った心持ちの現在、新たに書き出してみようと思うのだ。それがひいては、これから10年か、はたまた20年の生きる張り合いになるだろう。しかし、やりたいことはまだまだいっぱいあるなぁ。まぁ、ぼちぼちやっていこうか、と。かように思う次第であります。