人生を語らず(21) 笑ってみよう

 僕は笑い上戸で、一度笑い始めると息もできないほど笑い転げたものです。 「小林、お前、笑い過ぎ」 と、しばしばひんしゅくを買うほどでした。しかしここ数年、笑うことからめっきり遠ざかっていることにふと気づきました。

 つい先日、赤塚不二夫のドキュメンタリーが再放送されました。小学生の頃、まさしく僕は 『おそ松くん』 っ子で、曙出版の 「おそ松くん全集」全31巻を秘蔵しているほどです。高校生の頃は 『天才バカボン』 がどんな哲学書よりも 「深い!」 と思っていました(笑)。 で、その番組で赤塚不二夫は、笑わなければ生きている意味がない、という主旨のことを述べていました。

 笑うことを忘れていた僕は 「う~ん、これはいかんな」 としばし反省です。しかめっ面をしていたら幸運も逃げていくようなさえしてきました。これからは意識的に笑ってみよう、そう思う僕なのでした。