マスターの独り言(35)至福のとき

 ささやかなこの人生・・・と言えば正やんですが、つい先日ささやかな人生を満喫してきました。あまりにプライベートなことなので書くことも少しばかり気がひけるのですが、まぁ、ともかく聞いてください。

 長野市の自宅から車でおよそ40分。信濃町というところがあります。毎年夏になると楽しみにしているのが、信濃町の「とうもろこし」です。野尻湖が近づくにつれ国道18号線の沿道には、とうもろこしの旗を立てた店が軒を並べています。「焼きとうもろこし」のあの香ばしさと言ったら、思わずウフフ・・・です。それを食べたいばかりに40分のドライブです。「幸せだなぁ」と一服しながら「どうせなら新潟の海に行こうか」ということで更に1時間半ほどのドライブ。こうして僕たちは鵜の浜海岸にやって来ました。北海道では摩周湖でも泳いだくらい僕は海が好きなので(もちろん摩周湖は海ではありませんが)、早速海水浴です。しかし海で泳ぐのは30年ぶりのこと。「調子付いていると、心筋梗塞になるぞ」などと自分を戒めるあたりが若い頃と違うところ。やはり立派に中高年しているのであります。

 海辺の町は日本中どこに行ってもそうですが、独特の風情があっていいものですね。海なし県に生まれ育って今も長野県に住んでいる僕にとっては旅情をそそられることこの上ないのです。久しぶりに旅の気分を味わいました。

 「焼きとうもろこし」と「海水浴」、そして「海辺の町」。ささやかではあっても至福のときなのであります。