マスターの独り言(77)マスター冥利

 今月、2月4日の 「フォークの市」 には東京からの参戦者がありました。彼の演奏が始まるや、あまりに華麗なギターワークに一同、茫然としてしまいました。それから、やんややんやの拍手と喝采。当然のことながらアンコールの大合唱。これはもう、趣味の域をとうに越え、プロフェッショナルと言って何んら支障ありません。素晴らしい歌と演奏を堪能させていただきました。 さあ、その後が大変です。この興奮覚めやらぬ中、次の出演者はそうとうやりにくいはずです。これはかなりのプレッシャーだぞ、とプログラムに目を落とすとストーン氏の名前。僕は 「あ~、よかった」 と思わず安堵のため息をつきました。なぜって、この状況で全く動じることなく演奏できるのはストーン氏をおいて他にいないじゃないですか。案の定です。 「え~、出演者が多ければ歌うつもりはなかったのですが、拓ちゃんと散紫朗さんがインフルエンザで欠場ですので歌うハメになりました。そんなわけで練習は全くしてありません」 と前置きしながら悠然と歌い始めました。

 今回、寒さのせいもあるのでしょうか、集まり具合はイマイチだったのですが、思わぬ参戦者もありまして、少ないながらゴキゲンな 「フォークの市」 の一夜となりました。村さんがカウンターにやってきて 「マスター、楽しいよね」 と一言。この一言はまさにマスター冥利に尽きるのです。

 さて、ちなみに東京からの参戦者。名前をチャーリー坂本と言います。興味のあるかたはウェブを検索してみてください。 「チャーリー坂本」 でOKです。