人生を語らず(40) 祭りのあと

  最後のお客さんが帰った・・・。

 こういう商売をしていると、ある意味、毎日がお祭りです。 お客さんにしたって日常を離れて店に来てくれるわけですから、それも当たり前のこと。 とは言うものの、宴のあと、一人取り残されると、ふと拓郎のメロディが頭をかすめます。 そうです、あの 「祭りのあと」 底はかとなく、しんみりしたメロディです。 ♪ もう帰ろう、もう帰ってしまおう、寝静まった街を抜けて~  そしてつけ加えると 「花嫁になる君に」 の最後のフレーズ。  とつぜん、とても確かになったのは、取り残されたのは、僕だったということなんだ~ ♪  僕の a  day  in  the  Life、人生のひとコマです。