人生を語らず(68)初めて覚えた流行歌

 

 

 

 小学校の1年だったと思いますが、初めて覚えたのはこの舟木一夫の「高校三年生」でした。子供にとって流行歌というのはまさに大人の歌なわけです。大人たちの前で得意げに歌って、喝采をあびるのは子供なりに快感でありました。

 高校生だった従兄が、当時としては画期的なテープレコーダーを買いました。祖父、祖母からおじさん、おばさん、4人のいとこたち、それから僕と兄と総勢10人が一台のテープレコーダーを囲んでそれぞれ1曲ずつ録音することになりました。僕はもちろん「高校三年生」を歌ったわけですが、それにしても一台のテープレコーダーを家族みんなが取り囲む、というこの図、時代を感じますよね。もう50年近くも昔の話しです。