人生を語らず(147)別れはまだ続く

お客さんとの別れは前回(146)書いたとおりですが、2年あまり店を助けてくれたスタッフのゆうちゃんが、一身上の都合で店を去ることになりました。4月いっぱいです。ゆうちゃんがお客さんとして来店したのは店を始めてほどなくした頃、彼女は拓郎ageの歴史を具に見てきたわけです。いわば拓郎ageの生き字引。店主の人に語れない恥ずかしいエピソードの数々も熟知しているのです。

一番弟子?の拓ちゃんが去り、ゆうちゃんが去り、店主の心境はと言えば、ここはやはり拓郎さんの歌です。生きてここまできた~、いさぎよく生きてきた~、なのになぜ淋しがらせる~・・・。

しかし人間、歩みを止めるわけにはいかないのです。5月からは、みさきちゃんとSONOGIの二人体制です。不思議なことに拓ちゃんの新しい赴任先から、しかも交流のある「馬車道」のお客さんが、入れ替わるように来店してくれました。学生時代のバンド名が「LIVE 73」というのですから筋金入りの拓郎フリークです。

出会いがあれば別れがあって、人の運命(さだめ)は悲しいものです。