人生を語らず(1)自転車通勤

 一昨日から自転車通勤を始めました。家と店まで約5キロの道のりです。時間は車と全然変わらんないんですね。これならガソリン代はかからないし、駐車料金もかからないし、いいことずくめです。おまけに健康にもいいし。

 難点はただ一つ。店から家までなだらかな上り坂がダラダラと続くのです。行きはよいよい帰りは怖い、ではありませんが帰りはシンドイんです。しかもラスト300メートル、通りから我が家に向かう最後の小路は結構急になりまして、立ちこぎせざるを得ません。まるで僕の人生を物語るがごとく、終盤に苦難が待ち受けているんです。普通は初めに苦労して後の方は悠々自適、なのでしょうが、なかなかどうしてそうは問屋がおろさないのです。

 だから家に着く頃には、もう膝がガクガク、息はハァハァ、自転車を降りるや思わずよろめいてしまいそうです。しかし、しかしです。自転車通勤を続けているうちには、家に帰っても呼吸一つ乱れない、そんな日が来ると思うのです。ボブ・ディランも拓郎も歌っているではないですか。Forever  Young、いつまでも若く、と。 まずは足腰でしょうか、なんてやっぱり言うことはかなりオジサンですね。