人生を語らず(4) いつでも夢を?

 前回のエッセイにBUNNさんからコメントが寄せられました。

     夢ばっかり追いかけるのは、はた迷惑なことだ。 

     しかし、夢を持たない人はツマラナイだけだ。

 けだし名言! と、僕は思わず唸ってしまいました。僕は前者のタイプであるわけですが、もちろん夢ばかり追いかけて食べていけるわけはなく、会社に身をおきながら 「何かいいことないかな~」といつもあたりをキョロキョロしているような人間でした。具体的な「夢」があったわけではなく、もっと面白いことあるんじゃないか、という極めて曖昧で抽象的な「夢」でした。この場合、次のように言い換えれば分かりやすいと思います。

     具体的な夢=目標  抽象的な夢=現実逃避

 僕は夢を追いかけるフリをしながら、ただ厳しい現実から逃げたかっただけのようです。ホント、はた迷惑な話しです。だから今になっても 「小林、地に足をつけて生きるんだぞ」 なんて言われることがしばしばです。