人生を語らず(7) ドンマイ!

 このところ 「来店者ゼロ」がなく、しかも半年以上も続き、まさに奇跡としか思えない日々であったわけですが、そうなればなったで、いつ 「来店者ゼロ」の日がくるのだろう、と戦々恐々の日々でもありました。

 それがです、6月2日、土曜日、168営業日ぶりにとうとうきてしまいました。もともと土曜日というのはなかなか読めない曜日で、やたらと混むか、閑散とするか、かなり波が激しいのですが、それでもゼロという日はなかったのです。しかしその日はとにかく気配すらありませんでした。

 なまじ好調だったせいか (と言ってもあくまで拓郎ageレベルでの話しですからお間違いのないよう)、「これで拓郎ageも終わりか!」 と暗雲が垂れ込めたような悲壮感に一気に包まれてしまいました。しかしお客さんの一言が僕を救ってくれました。それが 「ドンマイ!」 

 中学の時分、バスケットをやっていた僕はこの言葉を日常的に使っていたのですが、すっかり忘れていました。 「ドンマイ!」、いい言葉です。いつでも自分に言い聞かせようと思います。 時々ゼロの日があったって混む日もあるんですからいいじゃないですか、気にすんなよ、「ドンマイ!」