マスターの独り言(54)国境警備隊

土曜日の「フォークの市」が予想を越えて賑わったので、その反動でしょうか、週が明けてから客足はさっぱり途絶えてしまったのですが、そんな中、Ryuさんが連日通ってくれまして、どうにかボウズは免れました。「国境警備隊の任務を果たしました」 とRyuさんが言うので、これはまことに軽妙洒脱なジョークだな、とすっかり感心してしまいました。今後、お客さんが一人だった、という場合には 「国境警備隊の任務、ご苦労様です」 と労いの言葉をかけようか、と思います。

この国境警備隊に加えて、以前、 「拓郎age倒産防止委員会」 を立ち上げようという動きがありました。僕はどうやら相当、やる気のないマスター、と思われているようです(笑)。昨日も話題になったのですが、全国に数あるフォーク酒場で、一番のド素人は、拓郎ageを置いて他にないだろう、ということで意見の一致をみました。 「これでよくフォーク酒場をやろう、という気になったよね」 とか 「東京ならとっくに潰れているよ」 とか、いろいろご意見はあるようです。あるようですが、そんな評価は僕にとってはむしろ勲章ものです。なぜなら、それが無謀な戦いだと分かっていても土俵に上がっている、という実感を与えてくれるからです。50も半ばを越えたというのに、僕は相変わらずの夢見人なのでしょうかねぇ。