加奈崎芳太郎ライブ

拓郎ageでは2013年7月以来、5年ぶりのライブです。
是非この機会にライブをご観覧ください。
開催日:2018年10月25日(木)

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マスターの独り言(58)青春の1頁

一篇のマンガが僕の青春の幕開けだったような気がします。例によって「永島 慎二」なのですが、昭和47年2月、『少年サンデー』 に掲載された 『ラ・ジョローナ』 という短編です。昭和47年2月と言えば、高校受験を一ヶ月後に控えた時期でした。高校をやめて旅をする、高校に行っていれば2年生だという若者が主人公なのですが、まず冒頭、道の脇で腰をおろしラジオを聞くシーン、背景に歌詞の一節が書かれています。それがジョン・レノンの 『マザー』 の訳詩だと知ったのは高校に入学してほどなくしてからのことでした。さてこの若者は、知り合った人にさらにその人の知り合いを紹介してもらいながら旅を続けるわけですが、あるところで一人の女性と出会います。そこに彼は、彼の居場所を探し当てたと思われました。しかし彼は1年後に帰ってくると約束をして、旅をすることを選びます。旅を続けるうち、彼女のことはすっかり忘れてしまうのですが、ある日、不意に彼女との約束を思い出し、急いで戻ります。しかし彼女は寂しさに耐えきれずすでに川に身を投げた後でした。そしてラスト、泣き伏すシーンの背景に書かれていたのは良寛和尚の詩でした。次のようなものです。

                 独りで生まれ 独りで死に 独りで坐り 独りで思う

     そもそもの初め それは知らぬ    いよいよの終わり それも知らぬ

     展転するもの すべては空      空の流れの中に しばらく我れがいる

     そんなふうに わしは悟って      こころゆったり まかせている

受験が終わると待ちわびたように僕は旅にでました。初めてのひとり旅、行き先は伊豆半島、石廊崎でした。まるでマンガの主人公にでもなったような気分で長い時間、ただただ海を眺めていました。

追記 そして今でも僕は新潟方面をドライブすると、決まって良寛和尚の終の棲家、出雲崎に立ち寄るのです。

 

コメント

  1. 前ちゃん より:

    良寛和尚が住んでいた「五合庵」が国上山にあります。
    駐車場から森の中をしばらく歩くと小さな小さな五合庵が。
    ここで生活をしていたという良寛和尚、厳しい環境の中にあっても、きっと心は豊かだったのでしょう。
    その昔、私が五合庵をたずねたとき、木漏れ日の中、縁側で腰の曲がったおばあさんが自作の手まりを売っていました。
    思わず話をしながら小さな手まりを買ってきた思い出があります。
    最近は行ってないけど、おばあさんどうしてるかなぁ。

  2. マスター より:

    僕は、そのマンガで良寛を知りました。

    永島慎二のマンガではその他にも、立原道造、太宰治、サルトル、カミュ、など知りました。

    詩や文章の一節がさりげなく背景やセリフに書かれているんですね。

  3. テニスボーイ より:

    あなた~追って 出雲崎~♪

    ねぇ 愛してても

    あぁ 届かぬのなら

    ねぇ いっそ この私

    身を投げましょうか?  ♪♪

    BY 秋元 康

    出雲崎のお魚はおいしいね~!

  4. テニスボーイ より:

    ぱっと  こういうの でてくるのって
    自分でもタイムリ~だなぁって 思うのですけど

    きっと秋元さんも読んでいたにちがいありません。

    重ねての書き込みすみません。

  5. マスター より:

    確か秋元 康氏も同じ1956年の生まれだと思います。

    永島慎二は「はしか」みたいなもので、ある時期ある種の人たちは熱にうなされるようです。

    そう言う評論家がいました。

    時期はとうに過ぎましたが、僕の永島慎二に対する敬愛は少しも変わっていないのです。