マスターの独り言(9)拓郎の世代

 『拓郎age』のお客さんの歌の傾向は概ね次のようになります。僕と同世代、まぁ50台半ばから後半にかけての人たちは吉田拓郎、5歳下るとかぐや姫、さらに5歳下ると長渕剛。もちろん彼らがその人たちの唄ばかり歌うわけではありませんが、そんな傾向が感じられます。最近、『拓郎age』はフォークしか歌えない店ではないぞ、と知られてきたのかどうか(そんなに知名度があるわけないぞ)、ビートルズは言わずもがなレッド・ツェッペリンやらディープ・パープルやらクィーン やらいわゆるハードロックを歌う芸達者な人たちもぼちぼち足を運んでくれるようになりました。

 まぁ、考えてもみてください。『拓郎age』は拓郎世代という意味であって、あの懐かしの70年代に聴いたり歌ったりした唄のジャンル分けなど無意味なのです。いい唄はいい唄なのです。

 しかしなんですなぁ、芸達者な人たちがやって来ると、いくら下手くそを個性にしているマスターだからと言って、早々うかうかしてはいられませんやね。「50の手習い」よろしく、そうだな、まずは『ティアーズ・イン・ヘブン』マスターしたろか!ゴメン、これマスターの独り言。